高等部ブログ
テストが返ってきた「今」が、いちばん伸びる|科学が教えるテスト後の復習
2026/06/11
LEAD_LEARNING ジャーナルこんにちは、リード予備校の佳山です。
定期テストが返ってくる時期になると、生徒たちの表情が見事に二手に分かれます。点が取れて「ふぅ、終わった」とホッとしている子。思うように取れなくて、答案をそっとカバンの奥にしまう子。。
気持ちはどっちもよくわかります。でも、私が毎年見ていて思うのは、最終的に成績を伸ばして納得の大学に合格する生徒さんは、テスト後の取り組み方が一貫していることです。テストが良かった生徒さんも悪かった生徒さんも、テスト後の取り組みについて、この記事を読んで考えてみてください。
このことを、心理学や脳科学の研究をきちんと踏まえて解説した記事を、LEAD_LEARNING ジャーナルに書きました。今日はその中身を、ちょっとだけお裾分けします。
「テスト=点を測る道具」だと思っていませんか
テストって、てっきり「今の実力を測るもの」だと思いますよね。私も昔はそう思っていました。
ところが研究を読んでいくと、記憶から答えを思い出そうとすること自体が、教科書を読み直すよりずっと強力な勉強になるとわかってきます。心理学ではこれを「テスト効果」と呼びます。
ローディガーとカーピキ(2006年)の研究では、文章を「繰り返し読み直す」グループと「繰り返し思い出す練習をする」グループを比べたところ、1週間後には後者の正答率が約61%、読み直しただけのグループは約40%まで落ちていました。同じ時間をかけても、ここまで差がつくんです。。
テストを受けた直後のあなたは、まさにこの「思い出す練習」を全力でやり終えた状態。ここで答案を閉じてしまうのは、正直もったいないんですよね。
点が取れなくて落ち込んでいる人へ
記事の中で私がいちばん伝えたかったのは、ここです。
「絶対これだ」と自信を持って書いたのに間違っていた——そういう問題ほど、悔しくて記憶に残りますよね。実はこれ、科学的にも理にかなっていて、自信があったのに間違えた問題のほうが、正解を確認したあとに正しく覚え直されやすいことがわかっています(バターフィールド&メトカーフ, 2001年)。「ハイパーコレクション効果」と呼ばれるものです。
「えっ、違うの!?」という驚きが、注意をぐっと引きつけてくれる。だから、間違えてショックを受けた直後に正解を確認するのが、いちばん記憶に残るんです。
毎年見ていて、高3以降——勉強「量」では差がつかなくなる時期に伸びてくる生徒は、テストや模試のあとの行動が一貫しています。間違えたところを振り返って、「なぜ間違えたのか」を真剣に考えられる。間違いって、能力の限界じゃなくて「伸びしろの地図」なんですよ。ここを直せば点が上がる、と教えてくれているわけで。
そこそこ取れた人も、油断は禁物です
「まあまあ取れたから大丈夫」。実はこのタイプの子ほど復習を飛ばしがちで、伸びしろを取りこぼしていることがあります。
たとえば「なんとなく選んだら当たった」問題。こういうあいまいな正解は、次に同じ問題が出たときに落としやすいところです。当たった問題も「なぜ正解か」まで確認しておくと、それが本当の得点力になります。
もうひとつ面白いのが、復習のタイミング。すぐにやるより、少し時間を空けたほうが効果的な場合があるんです。記事では、フィードバックを「1週間後」に受けた学生のほうが、その後の応用問題で高い成績をとったという研究(マレットら, 2014年)も紹介しています。テストから数日経ってしまっても、遅くはないということですね。
高1・高2の今こそ「復習グセ」を
高3になると模試が一気に増えます。その模試を成績アップにつなげられるかどうかは、「テストを受けっぱなしにしない習慣」があるかどうかで大きく変わります。
そしてこの習慣、一朝一夕では身につきません。だからこそ、定期テストのある高1・高2の今が、復習グセをつける絶好のタイミングなんです。岐阜高校・岐阜北高校・大垣北高校といった地域トップ校の生徒さんでも、効率の良い復習ができている人は、実はそんなに多くないんですよ。
記事のほうには、明日からできる「テスト後の復習」の具体的な手順や、科目別のポイント、研究の出典までしっかり載せています。難しく考えなくて大丈夫。「間違い1問の解き直し」から始めれば、それで立派なテスト復習です💪
テストが終わった「今」は、勉強を終わらせるタイミングじゃなくて、いちばん効率よく伸びるゴールデンタイム。点数に一喜一憂したら、ひと呼吸おいて、ぜひ答案をもう一度開いてみてください。
▼くわしくはジャーナルの記事をどうぞ
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