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2023/08/01

無気力の心理学@リード予備校

こんにちは、リード予備校の佳山です。

 

 

生徒のモチベーションUPの術を身につけるため、この3冊を読んでいます。

 

 

 

 

左と右の本は、動機付け研究全体を俯瞰して体系的にまとめているので、研究者でない人からすると・・・な感じが個人的にはしました。

 

 

ただし、真ん中の本「無気力の心理学」は抜群な内容です。 そもそも内容が面白い上に、かなり読みやすいです。 高校生でも「へぇ〜なるほど〜」と言いながら面白く読めるんではないでしょうか。

 

 

モチベーションを上げる術もありますが、生徒に無力感を持たせないことの方が重要なんだと思います。モチベーション研究の成果・理論を求めているのは、会社と学校と言われています。会社なら社員がパフォーマンスを最大に、学校なら生徒がモチベーション高く学んでほしいという思惑が感じ取れます。 ただ、我々が良かれと思ってやっていることや、無意識にしてしまっていることが生徒に無力感を持たせるきっかけになっているようです。 良い話やきっかけでモチベーションを上げることも大事ですが、日々の生活の中に効力感を感じる仕掛けをたくさん作った環境が最強だと思いました。

 

 

この本はリード予備校の先生、全員に読んでもらおうと思います!!

 

 

高3を除く、高1・2の生徒の皆さんも是非★

 

 

///////////////////

 

 

本日のすずちゃん(私の家の猫です)

 

2023/07/31

「先生、私が最初に出した文章、本当に薄かったです」@大垣駅前…

こんにちは、リード予備校の佳山です。

 

 

本日は、ある大学の自己推薦入試を受ける生徒の志望理由作成の打ち合わせを行いました。打ち合わせ3回目です。

 

 

 

 

アートマネジメントを専攻したいということなので

 

 

「アーツ・マネジメント概論」の本をかって読んでもらいました。 読むの大変だったのに偉いです!

 

 

アーツ・マネジメントが何たるか、そもそもなぜアーツ・マネジメントが必要なのか、アーツ・マネジメントをすることで社会がどうよりよくなるのか、この本やWEBで調べてもらいまして、私に発表するという形式で進めて行きました。 あとそこにこの生徒の思いやオリジナル性を付け足して、志望理由の枠組みがある程度完成いたします。

 

 

私も最初は、アーツ・マネジメント?????という感じでしたが、そこそこ詳しくなりました。

 

 

次の段階は、カリキュラムに関して大学に問い合わせてもらうことと、Google Scholarで論文検索をしていただきます! この宿題は4日後の金曜日に提出してもらいます。

 

 

生徒:「先生、一ついいですか?」

 

佳山:「なんでもどうぞ」

 

生徒:「ここまで調べてきて、今一番思うのは、私が最初に書いた志望理由書、ほんと、内容うっすいですよね。 ほんと、ぺっラペっらの内容でしたよね。 なんか、アーツ・マネジメントを学べば学ぶほど、恥ずかしくなってきて・・・」

 

 

この生徒は、昨日のマーク模試で英語・国語・歴史は8割近く取れているので、かなり優秀なんですが、確かに初めの志望理由書は、頭がお花畑な感じの内容になっていました(多くの生徒がそうですが)。笑

 

 

最終的にどこまで仕上げていくのか楽しみです☆

 

 

私も、アーツ・マネジメント概論を読み込んでいかないとダメですね・・・ がんばります!

2023/07/26

リード通信Vol.14 バックナンバー

長良校舎にいる高橋です。

 

現在、夏期講習の傍ら、2年生のマナビス受講に向けた二者面談を実施中です。

 

その際に当然志望校や将来の目標なんかについての話もするのですが、生徒たちが本当にいろいろなことを考えているのが良くわかります。(それと比べると自分が若いときは本当に何も考えていなかったな、と痛感させられます(笑)。)

 

 

リード通信のバックナンバーを1つアップしておきます。情報は2022年12月当時のものですのでご注意下さい。

 

—————————–

忠節校限定! リード通信Vol. 14 (2022年12月号)

(なるべく)毎月1日送信。ただしいつまで続くかは??

 

1、今月の予定(省略)

 

2、今月のお話

この20~30年で日本が本当に貧しい国になったことを痛感しています。

 

 

昔は、ごく一部のヨーロッパ諸国を除けば、だいたいどこの国に行っても物価は日本よりも安かったです。今ではそれが逆転し、海外からの観光客が「日本は安い!」と言って爆買いをしています。

 

 

最近はニュースでも「オーストラリアならアルバイトでも月給80万!」なんてやっていますね。実際、若い人の中には海外に「出稼ぎ」に行く人もいるようです。

 

 

このままいくと、高校生の皆さんは日本で就職する限り、それなりに成功して平均以上の給料をもらえたとしても、「世界的に見たら貧乏人」になってしまうかもしれません。

 

 

これからは「(もし自分が望むならば)海外で働くことができる」ようになるためのスキルを身につけておくことが必須になるのかもしれませんね。

 

 

前置きが長くなりましたが、今回は海外で働きたい、それも国連の諸機関で働きたい、という大きな夢を持っている人(あるいは、今はそんな大それた夢は持っていなくても将来そのような夢を持つかもしれない人)に向けた話です。

 

 

国連諸機関での職を得るためには、2つの主要なルートがあります。

 

 

1つ目は、外務省による国際機関への派遣制度(JPO制度)を利用するルートです。選考に通ると、原則2年間国際機関に派遣されます。そこでの仕事ぶりが認められれば、正規職員として採用される可能性が高くなります。実際、国連機関の日本人職員の半数近くがこの制度経由です。

 

 

外務省のJPO派遣制度のサイトによると、「一般的に「国連の仕事」としてイメージされるような開発・人権・人道・教育・保健・平和構築の分野に加え、IT、ロジスティックス、調達、法務、財務、広報、人事、会議管理、モニタリング評価(M&E)環境、工学、理学、農学、薬学、建築、防災等」まで、本当に様々な分野の人材を募集しているようです。

 

 

2つ目は国連平和大学へ留学するルートです。

 

 

国連平和大学は国際平和学の修士課程があり、世界中から意識が高く優秀な生徒がコスタリカにあるキャンパスに集まります。日本財団による奨学金制度があり、そちらに受かれば生活費まで含めて全額支給されます。(不勉強の私は「国連平和大学」の存在すら知りませんでした、、、。)

 

 

皆さんの中から誰か挑戦する人が出てくればいいな、と思っています。

高橋

 

※※※※※

 

3、田辺の一冊 田辺の独断と偏見で本を紹介します。

長谷川三千子『日本語の哲学へ』ちくま新書

 

 

ただしく問うことはただしく答えるよりも難しいといいますが、この筆者はどこに疑問を持つかという着眼点が面白くて読むたびにこの人はすごいと思います。初めて読んだのは『からごころ 日本精神の逆説』という本で、これもびっくりするほど面白いのですが別の本を紹介します。

 

 

なかなか難しくて正確には理解できていないかもしれませんが、

 

「真理」を語ろうとすることは、結局は「言語」の問題に行き着くのであり、「言語」は単なる考えるための道具ではなく、「言語」がどう働いているのかを考えることが哲学になる。そして日本語を考えることによって西洋語ではたどり着けなかった世界が開けるのではないか、という話です。(和辻哲郎もこの問いにたどりついたものの、その深さと困難さに気づき、一定の答えを出すにいたらなかったのではないかと筆者は推測しています。)

 

 

「『てにをは』をもたない言語の限界」といった言葉などがでてきて興味深いのですが、この本の後半は「もの」「こと」とはなんなのか探求していきます。

 

 

「もの」「こと」はいったい何を意味するのか。本居宣長は「もののあはれ」を文芸の本質としましたが、この「もの」は何なのか。日本人は「もの」「こと」の意味を無意識のところではちゃんと分かっているはずで日常で使いこなしています。しかし、いざ「もの」「こと」とは何かと立ち止まって聞かれると答えに窮してしまいます。

 

 

筆者は万葉集などを手掛かりに「もの」「こと」の本質に迫ります。ここの議論は斬新で、長くなってしまうので書けませんが、「もの」は消滅の働き・「こと」は生成の働き、というのが結論です(これだけだと意味不明ですね)。自分でもまだ納得しきれておらず、また考えてみたいところですが、ああでもない、こうでもないという筆者の考えの道が面白いです。(ああでもないこうでもないと、冒険するように考えを掘り下げていくところがこの筆者の魅力です。)

 

 

筆者にとってもまだまだ研究の途中で、筆者とは異なる考えの「もの」「こと」論も多くあります。ここからどんな世界が広がるかは今後の課題です。(自分がもし今から大学に入るならこういうことをやりたいと思ったりします)

 

※※※※※

 

4、おまけ(高橋の世界各国つれづれ訪問記)

 

高橋が過去に訪れた国を紹介するコーナーです。読んでも特に何の役にも立たないので読みたい人だけどうぞ(笑)。第14回はセルビアです!

 

首都:ベオグラード

面積:約77,500平方キロ(北海道と同じくらい)

人口:約693万人

一言メモ: 「ヨーロッパの火薬庫」と呼ばれたバルカン半島に位置する国で、民族紛争が繰り返された。2008年にコソボがセルビアから独立宣言したが、セルビアは現在も承認していない。

 

 

私が訪れた時はまだセルビアという国は存在せず、ユーゴスラビアでした(その後セルビア・モンテネグロ→セルビアと名前を変えています)。

 

 

ユーゴスラビアは実質3日しか滞在しなかったのですが、それでもこの国が私の中で印象に残っているのは、現地で買ったある土産物のせいです。

 

 

その土産物はベオグラードの路上マーケットを冷やかしていたときに見つけました。私はそれを見てとてもビックリしました。それはほんの数年前のお札だったのですが、、、

 

 

何と額面が500,000,000,000!(笑)

 

 

販売していた若いお兄さんの説明によると、この5,000億紙幣はほんの2~3カ月しか使用できなかったそうです。ハイパーインフレ時代の「記念品」として、当時のレートで200円くらいで売っていました。

 

 

私は旅行をしても自分用の記念品とかお土産の類はほとんど買いません。買っても時が経てばどうせ処分してしまうので。

 

 

でも、お札ならかさばらないし、お土産としても面白いので、このときは思わず1枚買ってしまいました。

 

 

ハイパーインフレの破壊力はすさまじいものがあります。

 

 

これは後で知ったのですが、ハイパーインフレに襲われた4年ほどの間にユーゴスラビアの通貨の価値は120,000,000,000,000,000,000,000,000,000分の1になったそうです。(←誰かこの数字読めますか(笑)?)

 

 

このハイパーインフレは、最終的には自国通貨を当時のドイツ通貨であるマルクと等価で固定することで収まりましたが、、、。

 

 

果たして日本は大丈夫だろうか(笑)。

 

 

2023/07/25

長時間勉強が苦にならないイベント@リード予備校

こんにちは、リード予備校の佳山です。

 

 

昨年、東工大や岐阜薬科大学に受かっていった生徒の合格者インタビューを撮影していますと

 

 

「18時間耐久イベントに複数回参加して、長時間勉強するのが苦にならなくなりました」と言っていました。

 

 

18時間勉強したという事実は、高3夏の毎日10時間・12時間以上の勉強を心理的に楽にしてくれます!

 

 

この夏も開催です!!

 

 

2023/07/15

学ぶ意義を求めるならこれを読もう@リード予備校

こんにちは、リード予備校の佳山です。

 

 

「エデュケーション 大学は私の人生を変えた」早川書房 タラ・ウェストーバー

 

 

 

 

本書より引用

 

 

 一九八六年、アイホダ州クリフトンでモルモン教サバイリストの両親のもと、七人兄弟の末っ子として生まれ育ったタラは、物心ついたときから父親の思想が強く反映された生活を送っていた。両親は科学や医療を否定し、民間療法を盲信し、陰謀史観に基づく偏った思想を盾に政府を目の敵にし、子供たちを公立校に通わせなかった。その独特な生き方を子どもたちにも強制し、正しいと信じ込ませた。社会から孤立したようなその暮らしは、質素で、時に荒唐無稽だった。

 

 

信じがたい環境で育った彼女を救ったのは教育で、この自叙伝を出版した時にはハーバード大学大学院上級研究員でした。

 

 

世界で800万部も売れたそうです。 今まで知らなかったです・・・

 

 

将来やりたいことがあるから大学へ行く、お金に困りたくないから大学へ行く、なんとなく大学へ行く、人それぞれで色々な理由があります。本書の著者が育った社会から孤立した家庭環境で、幼い頃から教育を受けていなかった彼女が、教育の何に魅せられて学んだのか。そして大学で学び続け研究活動をするモチベーションは何なのか。自叙伝なので彼女の生活を追体験しつつ、学ぶ意義を少しでも見つけられたらいいなと思い読んでいます。

 

 

 

高校生のみなさん(高3は除く)も、夏お時間あったら本書を読んでみてはいかがですか☆

 

 

 

2023/07/13

抜き打ち小テスト@長良校

こんばんは、リード予備校の佳山です。

 

 

さて本日は、岐山高1ハイレベル数学の授業で、ほぼ抜き打ち小テストを実施予定です!!

 

 

「15人を3つの組に分ける」 組み分けの問題です。

 

 

高校1年生でこれをサラッと解けますとよく勉強している証拠です。

 

 

先週やった内容ですし、復習の重要性をかなり説明したので、全員解けますように⭐️

 

 

19時から授業です。 授業前にブログで問題を書いて大丈夫なのか?という感じですが、これを機にブログ読書が増えてくれたらと願いますww

 

 

2023/07/10

アートに弱い私ですが、アート・マネジメントの本を読むことにな…

こんにちは、リード予備校の佳山です。

 

 

絵画・音楽など美術全般にすごい疎い私ですが、以下の本を読む必要性が出てきました。

 

 

 

 

ある難学の推薦入試を検討している生徒さんがいまして、この夏に志望理由書の概要を決めようということになりまして、毎週調べ物の宿題を出しています。

 

 

その過程で、アートマネジメントなるものが何なのか詳細に調べる必要が出てきましたので、ネットでざーっと調べてもいいんですが、本を読むことにしました。

 

 

おそらく生徒もこの本を購入して読むことになると思います。

 

 

私はこの本を読みつつ、まずは岐阜県美術館に行きたいと思います。  未だかつてちゃんと美術館行ったことないので。。。

 

 

ちなみに生徒さんはすごいアートと言いますか、ちゃんと音楽や美術に接してきている生徒さんです!

 

2023/07/08

高3の国語勉強相談(理系)@大垣駅前校

こんにちは、リード予備校の佳山です。

 

 

大垣駅前校舎には、国語科の田辺先生が毎週金曜日に来ています。

 

 

高校3年生が田辺先生に国語の勉強相談をしていました。

 

 

 

 

生徒:「京大の国語、いつから対策していくべきですか?」 ちなみに理系の生徒

 

田辺:「うーん、そうだね、京大の国語は文はすごく読みやすいから、共通テストの古文よりも読みやすくて・・・・・・・・」

 

 

どのような勉強法になったかは最後までは聞けてなかったんですが、東大卒の国語専門の先生で、指導ならびに東大・京大の添削指導経験がかなりある先生の言うことは説得力があります☆

 

 

大垣駅前校舎の金曜日はなかなかのレベルで

 

 

田辺先生 東大卒  経済学部卒

 

佳山   京大卒  理学修士

 

横井先生 阪大卒  法学部卒

 

 

横井先生は専門は英語ですが、どの科目でも質問を答えてしまいます。

 

 

このメンツは岐阜県で揃えられないくらいのレベルですね☆

 

 

 

 

 

 

2023/07/05

リード通信Vol. 13バックナンバー

こんにちは。長良校舎より、英語担当の高橋です。

 

間が空いてしまいましたが、リード通信のバックナンバーを1つアップしておきます。

 

、、、ちなみにこのときの「今月のお話」でちょこっと書いた、昨年6月の連邦最高裁による「中絶合法化の破棄」とは「中絶は憲法上の権利でないため、中絶を規制するかどうかは州政府の判断にゆだねる」ということです。その結果、アメリカでは現在中絶合法の州と違法の州が混在しています。

 

州政府の力が大きいアメリカならではの現象ですね。日本ではまずありえないことなので面白いなと思っています。

 

高橋

 

 

※※※※※

忠節校限定! リード通信Vol. 13 (2022年11月号)

2年目に突入しました。いつまで続くかは??

 

1、今月の予定(省略)

 

2、今月のお話

 

今回は前月からの続きで経済学についての話です。

 

 

高橋が個人的に気に入っている経済学の研究に「なぜニューヨークの暴力犯罪率は大幅に減少したか」というのがあるので、簡単に紹介します。(世界的ベストセラーになったスティーヴン・レヴィットの「ヤバい経済学」より。)

 

 

1980年代、ニューヨークは度重なる暴力犯罪に悩まされていました。しかし1990年代になると、暴力犯罪率がなんと70%以上も減少したのです。

 

 

専門家は取り締まりの強化、警官の増員、市長による様々な防止策、好景気、など様々な要因でこの現象を説明しようとしましたが、どれも納得のいくものではありませんでした。

 

 

さて、ここで皆さんに問題です。

 

レヴィットは統計分析を用いてニューヨークの暴力犯罪率の劇的な減少の要因を特定することに成功しました。その要因とは何でしょう?

 

 

 

 

それは1973年の連邦最高裁「ロー対ウェイド」判決による、中絶の合法化です。(←ちなみに今年6月にこの判決が破棄されてしまい、アメリカ国内で大きな社会問題になったのをご存知の方も多いと思います。)

 

 

レヴィットは、中絶の合法化で出産を止めた女性の多くは未婚で貧しく、「望まない妊娠」をした人たちであり、また「貧困」、「母子家庭」、「母親の教育水準が低いこと」は、子どもが犯罪者になるかどうかを予測する強力な因子である、と述べています。

 

 

中絶合法化によって、本来犯罪者になるはずだった子供たちが生まれてこなかったために、彼らが10代後半になるはずの1990年代から急激に犯罪件数が減った、と彼は結論付けたのでした。

 

 

レヴィットの主張は論争を生みそうなものではありますが、(そして実際に大論争を巻き起こしたようですが(笑))、私は1990年代の社会現象の因子を20年近く遡って見つけだした彼の想像力と、このような社会的な事象をちゃんと統計的に説明できる経済学という学問のすごさにビックリしましたのを覚えてます。

 

高橋

 

※※※※※

3、田辺の一冊 田辺の独断と偏見で本を紹介します

 

保田與重郎『万葉集の精神』

 

昭和について書かれたものを読んでいると保田の名前をけっこう見かけますが、批判的にとらえられることが多いようです。

 

 

非常に難解で、(自分がこれまで読んだ中で 一番意味が分からない)自分はあまり理解できていないのですが、奈良に生まれずっと古典を読み込んできた保田は自分とは異なった言語感覚・世界をもっていて、読んでいてハッとすることも多いです。

 

 

この本で保田は万葉集がなぜできたのかを問い、万葉集の代表的詩人とされる柿本人麻呂を神の如き詩人としながらも、編さん者とされる大伴家持に注目すべきだといいます。

 

 

人麻呂が神の如くに詠つたものと、家持が詩人として詠つたものを比べ、我らの凡愚を考へて、今日の日に於いても家持の道を典型としたい。実際に家持は、人麻呂が示した神の道を、人間として模倣し始めて、そして、限りなく神に近づいた。

 

 

中国から流入した文化が主流になり藤原氏が政治権力を握る中で、危機を感じた大伴家持は日本の文化とは何かを問い、必死に継ごうとした。その伝統の自覚と模倣とが万葉集の精神だといいます。当時の政治権力を否定しつつ文学において日本の伝統を継ごうとした敗北者の文学……。

 

 

これがどこまで正しいか自分にはわかりませんが、とても重要な視点だと思いました。

 

 

大伴家持の代表作とされる歌に孤独が感じられるのもそのためでしょうか。

 

   春の野に 霞たなびき うら悲し この夕かげに 鶯鳴くも

 

うらうらに 照れる春日に ひばり上がり 心悲しも ひとりし思へば

 

 

考えてみれば、まだ日本語を記す文字は無く、広い地域の、しかも貴族だけでなく庶民の歌も記録する。これは並大抵のことではなく、強い意志がそこにはある、そのことに気づかせてくれました。難解ですが、近代日本において最も古典に通暁した一人であり、読む価値がある人だと思います。

 

 

※※※※※

4、おまけ(高橋の世界各国つれづれ訪問記)

 

高橋が過去に訪れた国を紹介するコーナーです。読んでも特に何の役にも立たないので読みたい人だけどうぞ(笑)。第13回はフランスです!

 

首都:パリ

面積:54.4万平方キロ(ヨーロッパ最大の国。日本の約1.5倍。海外領土を含めると面積は67.5万平方キロになる。)

人口:約6,750万人

一言メモ:フランスで店に入るときと店を出るときは客から挨拶するのがマナーです。

 

 

フランスで印象に残っていることの1つにモンサンミシェルへの訪問があります。

 

 

モンサンミシェルはフランス北海岸近くの小島とその上にそびえ立つ修道院です。フランスを代表する観光名所としてあまりにも有名なので、皆さんもどこかでその写真を見たことがあると思います。

 

 

ガイドブックも持たず、完全に行きあったりばったりの旅をしていた私は、パリから西を目指して「グランビル行き」の電車に飛び乗ったのですが、地図帳を見たらグランビルからそう遠くないところにモンサンミッシェルがあったので、行ってみることにしました。グランビルには午後3時に着きました。

 

 

11月末のことで、日の沈みも早いので、この時間からモンサンミッシェルへ行くには無理がある。この日はグランビルに泊まって、モンサンミッシェルの訪問は明日にしようと思い、モンサンミッシェルの最寄駅であるポントルソンに行く電車の時間をチェックするも、なんと始発電車は午後3時半、、、。つまり午後3時半まで電車は1本もないのです。

 

 

グランビルに泊まっても24時間無駄にするだけであることが分かり、結局その日のうちにモンサンミッシェルへ行くことにしました。

 

 

超ローカル線に乗って、最寄駅であるポントルソンに着いたのは4時半。モンサンミッシェル行きの最終バスが5時10分にありましたが、そのバスはモンサンミッシェルをとんぼ返りしてしまいます。

 

 

幸い、ポントルソン駅にレンタサイクルがあったので、それを借りて自力で行くことにしました。

 

 

バスで片道15分の距離なので楽勝だろうと思ったら、これが意外に遠い。おまけに寒くて手がかじかむ。

 

 

さらにおまけに、ブレーキは効かないし、ギアもちゃんと作動しないし。なんなんだ、このポンコツ自転車は。

 

 

しかし、海の中から燦然とそびえ立つモンサンミッシェルが夕日に包まれる光景を見て、それら全てがどうでもよくなりました。

 

 

当然のことながら、到着したときには時間が遅すぎてモンサンミッシェルの修道院内には入れませんでした。(ここまで来て修道院を見学しない旅行者はまあそういないでしょう(笑)。)でも、残念だとは全く思いませんでした。

 

 

辺り一面真っ暗の中、ポントルソン駅へ戻りました。駅に着いて、自転車を返却する際に、駅員のお姉さんに”Everything is all right with the bike?”と聞かれた私は”Perfect!”と思わず嘘を言ってしまいました。

 

 

2023/07/05

長良校舎の休憩室リニューアル80%完了@長良校

こんにちは、リード予備校の佳山です。

 

 

長良校舎の休憩室リニューアルが80%ほど完了しました。

 

 

これでこの夏は生徒が校舎で勉強する時間が増えると思います!

 

 

 

 

生徒の反応はだいたい皆さん同じで、「なんでキャンプスタイル?笑」です。

 

 

ただ、初めて食事休憩をとった生徒も出てきまして、この夏はリード長良校生徒の学習時間は伸びそうです!

 

 

後の20%は、時間的にはこれが一番かかるんですが

 

 

ウォールステッカーで完了です。ただ、イメージしていたものよりもすごく時間がかかりそうでして、いつ完成になるかわかりません

 

 

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