高等部ブログ
推薦入試対策コース / リード通信Vol.33 バックナンバー
2025/12/11
リード予備校忠節校こんにちは。忠節校舎で英語を担当している高橋です。
リードでは推薦入試での合格を目指す生徒のために推薦入試対策コースを設けています。
ちなみに、昨年度の実績をごく簡単に紹介すると:
🌸2025年度 推薦入試合格実績🌸
◎国公立大学 医学部医学科
7名中6名合格(合格率85.7%)
◎名古屋大学
16名中11名合格(合格率68.8%)
※名古屋大学推薦入試合格率33.3%を大幅に上回る驚異の合格率!
2025年度推薦入試合格大学(一部抜粋)
◎名古屋大学
◎名古屋工業大学
◎岐阜大学
◎岐阜薬科大学
◎浜松医科大学
◎九州大学
◎筑波大学
◎東京都立大学
◎早稲田大学
他、国公立私立多数!
ちなみに、2022~2025年の過去4年間では国公立大学【推薦入試のみ】で209名の合格者を輩出しています。
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推薦入試対策コースは今年も好評で、おかげさまで多くのリード生に申し込みを頂いていますが、、、
実はこのコース、外部生の方も申込可能になっています。(外部の方は今年1名しか申し込んでいませんが(笑)。)
その1名が、岐阜薬科大学志望の大阪在住の方だったのですが、今回無事岐阜薬科大学に合格しました!
そもそも大阪から何でリードに問い合わせを頂いたかというと、「このブログを見て岐阜薬科大学推薦受験なら地元のリードさんが良いと思った」とのことでした。
なので、このブログを見て推薦対策講座に申し込んでくれる外部の方が来年増えてくれるといいな、と思い、今回ここで紹介させて頂きました。
外部生の方はリード生よりも料金が高くなってしまうのですが、外部の方も推薦入試をお考えの方はぜひ一度お問合せ下さい!
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忠節校舎で出しているリード通信のバックナンバーを1つアップしておきます。
今回は2024年7月に出したVol. 33です。記載された内容は当時のものですのでご注意ください。
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リード通信Vol. 33 (2024年7月号)
(なるべく)毎月1日送信。ただしいつまで続くかは??
1,今月のお話
農作物に音楽を「聴かせる」と収穫量が増えたり、味が良くなったりする、という話を聞いたことある人は多いと思います。特にモーツアルトが効果的だそうで、ある実験では「ある植物に右側からモーツアルト、左側からベートーベンの曲を聴かせると葉は皆左を向いたが、左右を逆にしても葉はモーツアルト側に向いた」そうです。
ネットで検索してみると、「モーツアルトを聴いて育った」小松菜やらイチゴやらが出てきます。
しかし当然のことながら、植物に聴覚はありません。果たして本当に音楽は農作物に良い効果があるのでしょうか?
どうやらカギは音楽そのもの、ではなく音楽がもたらす振動のようです。
今年5月に九州大学理学研究院生物化学部門の立田晴記教授らの研究グループが特定の周波数の振動を植物に与えると、防虫防除効果があって、収穫量が増えることを実験から突き止めました。
具体的には害虫であるコナジラミを放した温室内のトマトに100Hzの振動を与えたところ、コナジラミの幼虫密度が約40%低下し、受粉が促進されました。また、シイタケに800Hzの振動を与えた結果、キノコバエ類のさなぎや成虫の発生数が減少し、こちらも成長量が増加したそうです。
そもそも昆虫は配偶者やエサを探したり、外敵から身を守るなどの外界とのコミュニケーションは振動を通して取っているそうです。この特性を逆手にとって害虫の行動を制御するというのが振動による防虫の原理です。
現在、電気通信大学(←東京にある国立大学)では振動を使って防虫するトマト栽培用の装置の開発を行っているそうです。
農業の歴史は、害虫との戦いの歴史でもあります。様々な化学農薬が開発されてきましたが、虫たちも耐性を持つように進化し、それに対抗すべくさらに強い農薬が開発され、と永遠に続くイタチごっこです。その一方で、農薬の使用は健康面の不安を生んだり環境に負荷を与えるなど様々な問題があります。農薬のみに頼らない農業技術の確立は急務であると言えます。
農学部に進学すればそのような研究に従事できるようになります。
個人的にも、もう一度若いころに戻れるのであれば、そんな研究もやってみたいな、と思います。(というか、学生の頃にもっと世の中のことをいろいろ知った上で将来の進路を考えるべきだったな、とすごく思っています、、、。)
高橋
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2、田辺の一冊 田辺の独断と偏見で本を紹介します。
長谷川三千子『からごころ―日本精神の逆説』
もともと本居宣長や漢文について書かれているようだったので読んでみたのですが、それ以上のとても深い問題について考えている本でした。
日本人は「日本とは何か」という自国論が好きで流行になったりしますが、筆者は本居宣長と小林秀雄の探求を引き継ぎ、「からごころ」をキーワードに、「『日本人であること』は日本人の目から用心深く隠されてゐる。」といいます。どういうことか。
「からごころ」とは、どんなことでも中国が正しいと信じ込み真似をすることを批判した語です。
筆者は日本語そのものにこの「からごころ」がひそんでいると言います。
漢文の訓読というものは英語でいうと「Iハsoccerノコトガlikeダ」のように、原文のもつ文法や音声を無視して受け取るものです。また逆に音だけ受け取って「佐久波奈」と書いて「さくはな(咲く花)」と読んだりします。
明らかに不自然な作業ですが、古代日本人をこれを不自然に思わず、やがて漢字がひらがなに変化するほどにまで使い倒しました。
中国の文字にあらがって自国の独自の文字をつくるのではなく、中国語を利用してしまうこと、ここでは中国が異文化だということが無視されています。
この「徹底した無視」こそ宣長が「からごころ」と呼んだものであり、今にいたるまで日本を支えている。「日本のものではないものを普遍的なものだと思い込んで真似をする」ことが「日本人の生き方」であるという不思議な構造が見出されます。
この日本のあり方を肯定することはできるのか。残りのページでその可能性が探られています。とても面白いので読んでみてください。
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3、高橋が過去に訪れた国を紹介するコーナーです。読んでも特に何の役にも立たないので読みたい人だけどうぞ(笑)。今回はパナマです。
首都:パナマ・シティー
最大都市:パナマ・シティー(人口約200万人)
面積:約8,4万平方キロ(北海道とほぼ同じ大きさ)
人口:約912万人
一言メモ:世界最高品質のコーヒー豆として知られるゲイシャコーヒーはパナマを中心に栽培されています。(ゲイシャの言葉の由来は日本語の芸者でなくアフリカの原産地の村の名前から来ています。)
パナマでのハイライトはやはりなんといってもパナマ運河の観光でした。
パナマ運河は太平洋とカリブ海(そしてその先の大西洋)を結ぶ歴史的にも経済的にも非常に重要な運河です。
当時(2005年)のパンフレットによると、年間11,000隻が通り、通行料の年間総額は6億6,600万ドルにもなるとのこと。1914年の開通以来、運河は長い間アメリカによって管理されていましたが、1999年12月31日にパナマに返還されました。これはパナマにとって大きなメリットで、パナマ運河局は以来たったの4年間で、アメリカがこれまでにパナマ側に支払った使用料総額の実に85%に当たる金額をパナマ政府に収めることができたそうです。(パナマは運河があるためラテンアメリカの国の中では国民一人当たりのGDPが非常に高い金持ち国です。)
パナマ運河は全長80㎞ほどですが、面白いのは運河の途中に標高26mのガトゥン湖があるため、船は3段の階段を上り下りしないといけません。
具体的には船を水門で囲ってしまい、そこに水を注入し(あるいはそこから水を抜いて)船を上げ下げしています。(階段、と言うよりもエレベーター、と言った方が適切かもしれません。)
パナマ運河は2本のレーンがありますが、私が訪れたときはどちらのレーンも太平洋へ向かう船が使用していました。水を抜くことで実際に船がぐんぐん「下がる」様子を見ることが出来てとても面白かったです。
こんな狭い通路によくもまああんな大きな船を通すことができるな、と驚いていたら、案の定1隻の船がコンクリートの壁にぶつかって粉塵が舞い上がるのも見えました(笑)。
私が見た4隻のうち、2隻には日本国旗が掲げられていました。多分これから日本に向かうのでしょう。「あれに乗ったら日本に行けるんだな」と思うと、なんか世界の小ささというか、繋がりを感じました。(まあ、実際には乗れないのですが(笑)。)























































