高等部ブログ
発想力は才能じゃない——高2キャリア教育最終回、コクヨ特別講義を振り返る
2026/07/27
キャリア教育「文房具メーカーくらいしか知らなかったコクヨさんが、こんなにすごい会社だったなんて」
「小論文や面接でも使えそうな考え方が学べた。これから失敗しながら使っていきたい」
2026年7月26日(日)、リード予備校の高校2年生向けキャリア教育 第5回(最終回)を実施しました。今回はコクヨ株式会社との企業コラボ特別講義。テーマは『社会で活躍する人はどんな人か?——発想力は才能じゃない!』です。

結論から言うと、アンケート回答のうち94.6%が「満足」または「やや満足」と回答。高3の受験本番を前にした高校2年生にとって、進路・思考・学習のつながりを体感できる最終回になったと受け止めています。
第5回で何を学んだのか——企業の現場から「考える力」を学ぶ60分
LEAD CAREER PROGRAM 2026 の高2編は、全5回で構成されています。第1回で「努力と才能」、第2回で「目標達成の技術」、第3回で「学ぶ意義」、第4回で「自制心」——と、学習科学に基づく土台を積み上げてきました。
最終回の第5回では、その集大成として、社会で活きる力を企業の現場から学びました。登壇いただいたのは、コクヨ株式会社の久我さん。文房具メーカーというイメージを超えた事業の話、社会人としてのキャリア、そして「発想力」を鍛える具体的な方法論まで、約60分にわたってお話しいただきました。
授業のなかで扱った主なテーマは、次のとおりです。
- 「ヨコク(予告)」——目標を先に宣言し、行動につなげる考え方
- アイデアの構造化——要素を決めて考える方法、○×△の整理フレーム
- 「知っていること」と「歩いたことがあること」の違い——体験と好奇心の大切さ
- AI時代に求められる力——正解を知るだけでなく、正解へ導く過程を模索できる人
- 受験・進路への接続——面接・小論文・推薦入試でも使える思考の整理
「企業の話を聞くだけ」で終わらせず、これまで4回で学んできた目標設定・行動設計・自制心を、進路と社会の視点から統合する——そうした設計が、最終回ならではの内容でした。

なぜ高校2年生にとって「今」必要だったのか
高校2年生の夏は、受験勉強の本格化と進路選択が重なる時期です。テスト勉強だけでは見えにくい「社会で何が求められるか」を、リアルな声で知る機会は多くありません。
今回の講義が高2生にとって意味を持ったのは、次の3点に集約できます。
① 進路の「幅」が広がる
建築学科志望の生徒からは、「KOKUYOにその大学から入社された方も多いと聞いて、自分の進路の幅が広がりました」という声がありました。文理や学部名だけでは見えない、企業と進路の接点を知ることは、高2のうちから大きな意味を持ちます。
② 受験勉強と「考える力」がつながる
「コクヨでも実施されているアイデアの整理の仕方が面白かった。入試での面接や小論文などでも使えそうだと思った」「小論文など大学の推薦入試で使える考え方を学ぶことができたので、これから使えるようにたくさん失敗しながらつかっていきたい」——こうした感想が複数寄せられました。
暗記や演習だけでは鍛えにくい「自分の考えを整理して伝える力」は、推薦入試や総合型選抜で差が出やすい領域です。企業の現場で使われている思考法を知ることで、今の勉強の意味が見えてくる——そうした変化が生徒の言葉に表れていました。
③ AI時代の不安に、前向きな視点を
「AIの進化が進む時代において、正解を知っているだけの人が多くなる中、正解へ導くための過程を模索した人の存在が大切だという考えにとても共感しました」
「AI時代の不安が少し減りました」
テクノロジーの話題は、不安をあおるだけになりがちです。今回は、「考え抜く力」こそがこれからの武器になるという視点を、社会人の実体験とともに届けることができました。
生徒・保護者の声
授業後のアンケート
| 満足度 | 割合 | |
|---|---|---|
| 満足 | 72.3% | |
| やや満足 | 22.3% | |
| どちらでもない | 5.4% | |
| 満足+やや満足 | 94.6% |
参加者の約4割(39.9%)は保護者様と一緒に参加。最終回まで、ご家庭とともに学ぶ姿勢が続いていることも印象的でした。
自由記述から、特に印象に残った声をいくつかご紹介します(敬称略・要約)。
「知っていることと、歩いたことがあるの違いについての話がとても印象に残りました」
「成功した上にさらに努力を続けている久我さんのお話は、自身の今後に活かしたいと思いました。まずはヨコクを立てようと思います」
「⚪︎と×と△の描いてある絵が印象的で、意味もとても興味深くて面白かったです」
「今やっている勉強も将来にとても役に立つのだなと思いました。普段からの勉強をもっと大事にしていきたいです」
「社会で大切なことが少し分かったので、今の生活でも少しずつ意識して勉強以外も頑張りたい」
保護者の方からも、「子どもにも好奇心を持って、将来について考えてほしいなと思います」という声がありました。
生徒母ですが、私が今これから社会人になるならコクヨに勤めたいと思えるような魅力的なお話であり、会社だと思いました。子供にも好奇心持って、将来について考えてほしいなと思います。
「要素を決めてアイデアを出すという方法はすごいと思った。同時に、うまく使いこなすには練習が必要なんだと実感した」——こうした率直な感想も、授業が「答えを渡す」だけでなく「これから自分で試す」ところまで届いた証だと感じています。
高2キャリア教育 全5回の振り返り
2026年度の高校2年生キャリア教育は、これで全5回が完了しました。
| 回 | テーマ |
|---|---|
| 第1回 | 努力と才能——独力は才能を凌駕するか? |
| 第2回 | 目標を達成する技術 |
| 第3回 | 大学の先生から学ぶ——学ぶ意義とは? |
| 第4回 | IQ以上に学力に関わる要素——自制心を高める技術 |
| 第5回(最終回) | 文系と理系のキャリア——企業から学ぶ コクヨ |
第1回から積み上げてきた「学ぶ技術」を、最終回で社会・進路の視点に接続できたこと。これが、高2キャリア教育の締めくくりとしてふさわしい内容だったと考えています。
リード式キャリア教育——学習科学を「講義し、実践する」カリキュラム
リード予備校では、リード式キャリア教育(高校1年生10回・高校2年生5回)のなかで、学習科学に基づく内容を体系的に講義し、ワークとして実践するカリキュラムを組んでいます。高校3年間で、大学や社会人でも通用する「学ぶ技術」を身につける——それが位置づけです。
今回のコクヨ特別講義のように、企業・大学・学習科学を組み合わせた内容は、ブログや動画だけでは再現しきれない体験でもあります。通塾生には、記事で紹介するテーマを授業のなかで深掘りし、自分ごとに落とし込む機会を用意しています。
| 家で難しいこと | リード予備校で担えること |
|---|---|
| 進路や社会の話を断片的に知るだけで終わる | キャリア教育で5回(高2)・10回(高1)の体系で学ぶ |
| 思考法を知っても一人で実践し続ける | 講義+ワークでアイデア整理・目標設定等を実践する |
| 保護者が進路の話題を出すと逆効果になりやすい | 保護者参加型の授業でご家庭と同じ土台を持つ |
| 受験勉強と「考える力」の接点が見えにくい | 面接・小論文にもつながる思考の整理を企業・大学と連携して学ぶ |
キャリア教育は、受験対策とは別軸の「おまけ」ではありません。学習科学に基づくキャリア教育として、受験本番に向けた土台づくりの一部です。























































