高等部ブログ
月例面談で思うこと@忠節校
2022/05/16
こんにちは。リード予備校の日比野です。
忠節校では現在、月例面談を実施中です。
先日とある女子生徒と面談している時に、
(シャイな子なのでイニシャルも伏せますが)
日比野:
「現時点で第一志望校のスタートラインの点数にいるし、今後のがんばり次第で第一志望校に届くよ」
生徒:「じゃあ伸びしろばっかですね」
日比野:「どーいうこと?」
生徒:「私まだ全然がんばれていないですもん」
この生徒は口ではこう言っていますが毎日塾に来ていて、
かつ最近では塾に残る時間も目に見えて伸びているので学習量は増えています。
さらにアドバイスタイムで板書を見たり説明を聞く限り授業も本当に真剣に受けていて学習の質も高いと思います。
相変わらず上昇志向が強いなあと思って、
日比野:
「じゃあさ君にとって、どんな自分なら一日の終わりにその日がんばったって言えるの?」
と聞くと、
生徒:「んー、布団に倒れこんでそのまま寝ちゃうような日です」
と返ってきました。
すごく素敵な1日のGOAL設定だと感動しました。
1日の終わりに倒れこむくらい自分を使い果たすには、「今この瞬間」の集中力が極めて重要です。
それをこの生徒も感じ取っているのだと思います。
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この生徒は色々と抽象的な疑問を私に持ってきます。
生徒:「先生ひとつ聞いてもいいですか」
日比野:「どうしたの」
生徒:「褒められて嬉しいという気持ちが分からないんですけど」
日比野:
「またややこしいこと考えてるのね笑 君は褒められたときどう感じるの?」
生徒:
「上には上がいるし、私自身ももっと自分ができると思うからからあんまり嬉しくないです」
日比野:「なるほどね、それで、、、(続く)」
18歳の受験期に考えたり感じたことはその後の価値観形成に大きく寄与すると考えているため、
私はこういった疑問とか話には徹底的に付き合うようにしています。
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予備校というと「勉強を上から教える」というイメージが強くもちろんそういった役割もあります。
しかしながら現代はweb上で動画を探せば超有名講師の授業が無料で受けられます。
さらに大学受験の知識やノウハウ的なものも無料で観られます。
であるならば予備校で学費をいただいて同じことをしても太刀打ちできません。
こういった無料で手に入るものの負の側面は「一般的な受験生に向けたメッセージ」だということです。
地域の特色であったり学力のレベルであったり受け手の価値観であったりを考慮したうえで万人に伝えることは不可能です。
これからの予備校に求められるのは「目の前の生徒」に対して何ができるかだと思います。
毎日顔を合わせて話をして、
嬉しいことがあったら一緒に喜んで、
辛いことがあったら分かち合うことでそれを和らげて、
これから先どんな人生を歩んでいくのかを一緒に考えて。
そういったものがこれからの予備校に求められる役割です。
忠節校には本気で自分の人生と向き合い続ける生徒がたくさんいます。
講師も彼ら彼女らと同じ熱量でいられるよう日々精進あるのみです。
リード予備校・河合塾マナビス忠節校 日比野仁哉