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リード通信Vol. 7バックナンバー(2022年5月)

2023/03/29

こんにちは。忠節校舎で英語を担当している高橋です。

 

忠節校舎で毎月送信しているリード通信第7号のバックナンバーをここに載せておきます。

 

そのままコピペしていますので、情報は2022年5月時点のものです。ご注意ください。

 

 

 

 

忠節校限定! リード通信Vol. 7 (2022年5月号)

(なるべく)毎月1日送信。ただしいつまで続くかは??

 

1、今月の予定(省略)

 

 

2、今月のお話

 

今回は推薦入試の話をします。そもそもなぜ大学は推薦入試をするのでしょうか?

 

単に成績優秀な人を欲しいのなら一般入試だけで十分なはずです。(大学側もその方がずっと楽です。)

 

わざわざ推薦入試をする理由は、他の生徒の学びに良い影響を与えてくれるような人を欲しいからです。

 

では、どのような生徒が、大学側が考える「良い影響を与える生徒」なのでしょうか。

 

これは大きく分けて2つのタイプがあります。

 

 

1つ目は、普通の生徒が持っていないような経歴を持っていたり、経験をしている生徒です。例えば部活で全国大会に行っていたり、数学オリンピックで上位入賞したり、とかですね。

 

当然、これらの生徒が持っている「そこにいたるまでの苦労」や「そこで得られたもの」を他の生徒に共有してもらえれば、もうそれだけで他の生徒の学びや今後の人生に大いにプラスになるわけです。

 

 

2つ目はそこまでの突出した経験はなくても、他の生徒を引っ張っていけるようなリーダーシップを持っている生徒です。

 

そのような生徒は例えば授業内でのグループワーク等で、グループが良い学びができるように主体的に他の生徒をまとめることができます。

 

 

ここでポイントは、「リーダーシップを持っている」イコール「明るくて社交的」、ということでは必ずしもない、ということです。

 

一口にリーダーシップと言ってもいろいろな形態があり、性格的にそこまで活発でない人でも他人をやる気にさせたり巻き込んだりできる人はいます。(陰からチームを支えるのも立派なリーダーシップです。)

 

逆にいくら明るく社交的でもリーダーシップがない人もいます。

 

 

さらにもう一つのポイントは、「リーダーシップが備わっているかどうか」は(当然のことながら)志願者のこれまでの経験を見て判断される、ということです。

 

いくら「大学では率先して皆を引っ張っていきます!」と、高校時代にそのような経験を一切していない人がアピールしても、「眉唾もの」ですよね。

 

 

さらにもう1つ。

 

リーダーシップを発揮するのは別に将来自分が進む分野である必要はありません。

 

ある分野でリーダーシップを発揮できる人は当然別の分野でも発揮できますので。

 

 

ここまでの話を踏まえて、推薦入試を考えている人にぜひお伝えしたいのは、「高校時代はなるべくいろいろなことに首を突っ込んで下さい」ということです。

 

例えば(あくまでも例えばですが)、医学部地域枠志望で、将来国際系に進むつもりは全くなくても、もしチャンスがあれば国際交流のイベントに参加した方がいいのは言うまでもありません。

 

 

最初から突出した経験を持っている人なんてほとんどいません。

 

しかし、1つ1つの経験は小さなものでも、掛け合わせていけば、他者との差別化が可能になります。

 

また、話の持って行き方次第で、1は10にも100にもばける可能性があります。

 

しかし、その一方で、ゼロはどう頑張ってもゼロのままです。

 

宝物は宝箱を開けてみて初めて宝物だと分かります。とにかく片っ端から宝箱を開けていきましょう!

 

高橋

 

 

※※※※※

3、田辺の一冊 田辺の独断と偏見で本を紹介します。

フリードリヒ・ハイエク『隷属への道』

 

大学1年生のとき、なにか経済学の本を読もうと本屋をうろうろして、ハイエクという名前に聞き覚えがあったので、どんな内容か知らずに買いました。

 

出版されたのは1944年で、社会主義(全体主義)を批判し自由主義を擁護する内容です。

 

時代の違いもあり、ついていけない部分もありましたが、とても大事なことが書かれていることは感じられました。
その元となる考えは今でも(今こそ)意味をもっています。

 

 

ハイエクの根本的な考えは、人間は理性によって社会をコントロールすることはできないということです。

 

ハイエクは私たちの生活が、自分が知らない知識・人々によって成り立っていることに注意をむけます。

 

例えば、本を書くために紙とインクを使っているが、自分は紙やインクがどのように作られるのかは知らない。

紙の原料はどんな木が適していて、木をどのように処理してきれいな紙ができるのか。

どんな原料から、どんな化学的処理を経てインクができるのか。

 

また、木を切る道具はどのようにできるのか、紙を運ぶための車・道路はどのようにつくられるのか、……。

こう考えていくと、私たちの生活すべてが、人々の行動の集積の結果成り立っていることがわかります。

 

身の回りのあらゆるものは、他人のおかげでできているでしょう。

 

モノだけでなく、言葉の使い方、価値観など精神的なものも無数の他者の影響をうけています。

 

しかも、各個人は自分の知り得る範囲の中で行動しているのであって、社会全体を考えて行動しているのではありません。

 

これは当たり前で言うまでもないことに思えるかもしれませんが

 

 

ここからハイエクは

 

社会は個人の利己的行動が積み重なって自然に発達してきたのであって、誰かの計画によって成り立っているわけではない、

 

社会全体を知ることは誰にもできないので、なにかしらの政策で人の行動をコントロールしようとすると、それによる影響が予期できない結果を生んでしまう。

 

それを修正しようとさらに政策を加えると、また予期しない結果を生んで……最終的には人々の行動すべてを縛ることにつながっていく。

 

つまり善良な人々が社会のためを思って行う政策が、結果として人々の自由な行動を妨げ、全体主義(隷属への道)を生んでしまうのだ。(善良な人々が、その意図とは違った悪い社会をつくってしまう)

といいます。

 

ものすごく簡単にまとめると上のような考えです。

 

 

人は「~すれば社会はよくなる」などと簡単に考えがちです。

 

しかし、それによってどんな影響が起こるかすべて計算・予想できるでしょうか。

 

部分的によくなるところがあっても、思いがけないところで悪い影響が生じる可能性まで考えているでしょうか。

 

正しいと思った判断の押しつけが全体主義を生み、社会を停滞させるとハイエクは警告しています。

 

 

批判もありますが、人間に謙虚さをもとめたハイエクの思想は読んでおくべきだと思います。

 

政治・社会に関心のある人は必読です(『法と立法と自由』『自由の条件』など)

英語が得意な人は”The essential Hayek”と調べるとハイエクの思想を要約したものを無料で読めますので是非。

 

 

※※※※※

4、おまけ(高橋の世界各国つれづれ訪問記)

高橋が過去に訪れた国を紹介するコーナーです。読んでも特に何の役にも立たないので読みたい人だけどうぞ(笑)。

第7回はパキスタンです!

 

首都:イスラマバード

最大都市:カラチ(人口1,600万人以上。2,000万人以上とも言われている)

面積:約79.6万平方キロ(日本の約2倍)

人口:約2億2100万人(世界第5位)

一言メモ:4大文明のひとつ、インダス文明発祥の地(ハラッパーやモヘンジョダロがある)。

綿花の生産量が世界第4位。

戦後、日本との貿易を制限する国が多い中、パキスタンが日本に綿を売ってくれたおかげで日本の繊維産業が立ち直り、それが起爆剤となって日本は高度経済成長を果たすことができた。

 

 

パキスタンはユーラシア一周中にインドから入国してイランに抜けるまでの1カ月半ほどを過ごしました。

 

パキスタンで一番印象に残っているのはシャンドール峠です。

 

 

パキスタンに入国したのは5月の酷暑の時期でした。(パキスタンやインドは5~6月が1年で一番暑いです。)

 

暑さと何日も治らない下痢で体力がどんどん削がれていく中、イスラマバードの安宿で死にかかっていました。

 

フラフラになりながらも、このままではまずい、どうにかして涼しいところに避難しなければと考え、オンボロバスでパキスタン北部、標高7,000m級のカラコルム山脈のお膝元にあるギルギットいう町に向かいました。

 

悪路のため通常でも20時間以上かかるところですが、途中大雨で土砂崩れのため5時間立ち往生し、25時間以上バスの中でした。(谷底に落ちた車がありました。当時のパキスタンでは珍しくない出来事ですが。)

 

あれは私の人生の中でも1,2を争うくらいの「つらい」バス旅行でした。

 

 

苦労して着いたギルギットは「風の谷のナウシカ」の舞台になったとも言われているところで、桃源郷として知られています。

 

標高も2,500mほどあるので、下界の酷暑が嘘のように快適でした。

 

静かな村から見える山々が雄大で、景色はどこを見ても素晴らしかったです。

 

最初はほんの数百メートル歩いただけで全体力がなくなり地べたに座り込んでしまうくらいの病人だった私ですが、2週間くらい宿で療養した結果、最終的には無事回復しました。

(病院には行かなかったので、原因は分からずじまいでした。)

 

 

回復してからは、同じ宿に泊まっていた別の日本人と一緒に北部パキスタンを回りました。そのときのハイライトがシャンドール峠です。

 

あまりの悪路のためバスはなく、現地で交渉してジープを出してもらっての移動でした。

 

とんでもない山道を何時間もかけて登った先の峠に、ウソのように草原が広がっていて、その背後にはドーンとそびえる雪の山々が見えました。

 

1年半にわたるユーラシア一周旅行の中でも個人的にはトップスリーに入るくらいの景色でした。

 

若い皆さんはもし機会があればぜひ行ってみて下さい。たどり着くのにはかなりハードル高いところですが(笑)。

さらに

詳しく知りたい方はコチラから!

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