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リード通信Vol. 13バックナンバー

2023/07/05

こんにちは。長良校舎より、英語担当の高橋です。

 

間が空いてしまいましたが、リード通信のバックナンバーを1つアップしておきます。

 

、、、ちなみにこのときの「今月のお話」でちょこっと書いた、昨年6月の連邦最高裁による「中絶合法化の破棄」とは「中絶は憲法上の権利でないため、中絶を規制するかどうかは州政府の判断にゆだねる」ということです。その結果、アメリカでは現在中絶合法の州と違法の州が混在しています。

 

州政府の力が大きいアメリカならではの現象ですね。日本ではまずありえないことなので面白いなと思っています。

 

高橋

 

 

※※※※※

忠節校限定! リード通信Vol. 13 (2022年11月号)

2年目に突入しました。いつまで続くかは??

 

1、今月の予定(省略)

 

2、今月のお話

 

今回は前月からの続きで経済学についての話です。

 

 

高橋が個人的に気に入っている経済学の研究に「なぜニューヨークの暴力犯罪率は大幅に減少したか」というのがあるので、簡単に紹介します。(世界的ベストセラーになったスティーヴン・レヴィットの「ヤバい経済学」より。)

 

 

1980年代、ニューヨークは度重なる暴力犯罪に悩まされていました。しかし1990年代になると、暴力犯罪率がなんと70%以上も減少したのです。

 

 

専門家は取り締まりの強化、警官の増員、市長による様々な防止策、好景気、など様々な要因でこの現象を説明しようとしましたが、どれも納得のいくものではありませんでした。

 

 

さて、ここで皆さんに問題です。

 

レヴィットは統計分析を用いてニューヨークの暴力犯罪率の劇的な減少の要因を特定することに成功しました。その要因とは何でしょう?

 

 

 

 

それは1973年の連邦最高裁「ロー対ウェイド」判決による、中絶の合法化です。(←ちなみに今年6月にこの判決が破棄されてしまい、アメリカ国内で大きな社会問題になったのをご存知の方も多いと思います。)

 

 

レヴィットは、中絶の合法化で出産を止めた女性の多くは未婚で貧しく、「望まない妊娠」をした人たちであり、また「貧困」、「母子家庭」、「母親の教育水準が低いこと」は、子どもが犯罪者になるかどうかを予測する強力な因子である、と述べています。

 

 

中絶合法化によって、本来犯罪者になるはずだった子供たちが生まれてこなかったために、彼らが10代後半になるはずの1990年代から急激に犯罪件数が減った、と彼は結論付けたのでした。

 

 

レヴィットの主張は論争を生みそうなものではありますが、(そして実際に大論争を巻き起こしたようですが(笑))、私は1990年代の社会現象の因子を20年近く遡って見つけだした彼の想像力と、このような社会的な事象をちゃんと統計的に説明できる経済学という学問のすごさにビックリしましたのを覚えてます。

 

高橋

 

※※※※※

3、田辺の一冊 田辺の独断と偏見で本を紹介します

 

保田與重郎『万葉集の精神』

 

昭和について書かれたものを読んでいると保田の名前をけっこう見かけますが、批判的にとらえられることが多いようです。

 

 

非常に難解で、(自分がこれまで読んだ中で 一番意味が分からない)自分はあまり理解できていないのですが、奈良に生まれずっと古典を読み込んできた保田は自分とは異なった言語感覚・世界をもっていて、読んでいてハッとすることも多いです。

 

 

この本で保田は万葉集がなぜできたのかを問い、万葉集の代表的詩人とされる柿本人麻呂を神の如き詩人としながらも、編さん者とされる大伴家持に注目すべきだといいます。

 

 

人麻呂が神の如くに詠つたものと、家持が詩人として詠つたものを比べ、我らの凡愚を考へて、今日の日に於いても家持の道を典型としたい。実際に家持は、人麻呂が示した神の道を、人間として模倣し始めて、そして、限りなく神に近づいた。

 

 

中国から流入した文化が主流になり藤原氏が政治権力を握る中で、危機を感じた大伴家持は日本の文化とは何かを問い、必死に継ごうとした。その伝統の自覚と模倣とが万葉集の精神だといいます。当時の政治権力を否定しつつ文学において日本の伝統を継ごうとした敗北者の文学……。

 

 

これがどこまで正しいか自分にはわかりませんが、とても重要な視点だと思いました。

 

 

大伴家持の代表作とされる歌に孤独が感じられるのもそのためでしょうか。

 

   春の野に 霞たなびき うら悲し この夕かげに 鶯鳴くも

 

うらうらに 照れる春日に ひばり上がり 心悲しも ひとりし思へば

 

 

考えてみれば、まだ日本語を記す文字は無く、広い地域の、しかも貴族だけでなく庶民の歌も記録する。これは並大抵のことではなく、強い意志がそこにはある、そのことに気づかせてくれました。難解ですが、近代日本において最も古典に通暁した一人であり、読む価値がある人だと思います。

 

 

※※※※※

4、おまけ(高橋の世界各国つれづれ訪問記)

 

高橋が過去に訪れた国を紹介するコーナーです。読んでも特に何の役にも立たないので読みたい人だけどうぞ(笑)。第13回はフランスです!

 

首都:パリ

面積:54.4万平方キロ(ヨーロッパ最大の国。日本の約1.5倍。海外領土を含めると面積は67.5万平方キロになる。)

人口:約6,750万人

一言メモ:フランスで店に入るときと店を出るときは客から挨拶するのがマナーです。

 

 

フランスで印象に残っていることの1つにモンサンミシェルへの訪問があります。

 

 

モンサンミシェルはフランス北海岸近くの小島とその上にそびえ立つ修道院です。フランスを代表する観光名所としてあまりにも有名なので、皆さんもどこかでその写真を見たことがあると思います。

 

 

ガイドブックも持たず、完全に行きあったりばったりの旅をしていた私は、パリから西を目指して「グランビル行き」の電車に飛び乗ったのですが、地図帳を見たらグランビルからそう遠くないところにモンサンミッシェルがあったので、行ってみることにしました。グランビルには午後3時に着きました。

 

 

11月末のことで、日の沈みも早いので、この時間からモンサンミッシェルへ行くには無理がある。この日はグランビルに泊まって、モンサンミッシェルの訪問は明日にしようと思い、モンサンミッシェルの最寄駅であるポントルソンに行く電車の時間をチェックするも、なんと始発電車は午後3時半、、、。つまり午後3時半まで電車は1本もないのです。

 

 

グランビルに泊まっても24時間無駄にするだけであることが分かり、結局その日のうちにモンサンミッシェルへ行くことにしました。

 

 

超ローカル線に乗って、最寄駅であるポントルソンに着いたのは4時半。モンサンミッシェル行きの最終バスが5時10分にありましたが、そのバスはモンサンミッシェルをとんぼ返りしてしまいます。

 

 

幸い、ポントルソン駅にレンタサイクルがあったので、それを借りて自力で行くことにしました。

 

 

バスで片道15分の距離なので楽勝だろうと思ったら、これが意外に遠い。おまけに寒くて手がかじかむ。

 

 

さらにおまけに、ブレーキは効かないし、ギアもちゃんと作動しないし。なんなんだ、このポンコツ自転車は。

 

 

しかし、海の中から燦然とそびえ立つモンサンミッシェルが夕日に包まれる光景を見て、それら全てがどうでもよくなりました。

 

 

当然のことながら、到着したときには時間が遅すぎてモンサンミッシェルの修道院内には入れませんでした。(ここまで来て修道院を見学しない旅行者はまあそういないでしょう(笑)。)でも、残念だとは全く思いませんでした。

 

 

辺り一面真っ暗の中、ポントルソン駅へ戻りました。駅に着いて、自転車を返却する際に、駅員のお姉さんに”Everything is all right with the bike?”と聞かれた私は”Perfect!”と思わず嘘を言ってしまいました。

 

 

さらに

詳しく知りたい方はコチラから!

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