高等部ブログ
リード通信第2号(2021年12月)
2023/03/02
こんにちは。忠節校舎で英語を担当している高橋です。
忠節校舎で発行している「リード通信」のバックナンバー(第2号・2021年12月)をこちらに載せておきます。情報は全て当時のものですので、ご注意ください。
忠節校限定! リード通信Vol. 2 (2021年12月号)
(なるべく)毎月1日送信。ただしいつまで続くかは??
1、今月の予定(省略)
2、今月のお話
リード忠節校のスタッフが持ち回りでいろいろな話をしていきます。今月の担当は夏目です。
高校3年生の秋の推薦入試の結果がそろそろ出始める時期になりました。
まだこれから推薦入試を控えている生徒もいますが、
毎年推薦入試の指導をしていると、思い出す生徒がいます。
名古屋大学工学部物理工学科に共通テストを使った推薦入試で合格をした生徒なんですが、
なんと、共通テストの合計得点が約7割で奇跡的に合格をした生徒なんです。
(名古屋大学を受験しようと思ったら基本的には8割は必要ですので、いかに奇跡的かはお分かりいただけるかと…)
「奇跡的」とはいっても、奇跡を起こすだけの準備を彼はしていました。
名古屋大学の工学部の推薦入試には、共通テストの点数の他、志望理由書と面接が課されます。
まずは志望理由書。
何度書き直したかわかりません。
少なくとも10回は書き直しています。
初めて「志望理由書を見てください」と持ってきたときは、
志望理由ではなく、大学の紹介文だったので全部書き直せと言って突き返しましたね。
ちなみにですが、志望理由書の一番初めに書いてきてもらったものを全部書き直してもらうことは当たり前ですので、
推薦入試を考えている高1・2生の皆さんも覚悟しててくださいね(笑)
そのあと彼は、志望理由の内容を膨らませるために、
本を読んで、自分の研究したい内容について深く追求をしていました。
あとは、気になったことなどは実際に研究を行っている企業などにメールをして聞いたりもしていましたね。
次に面接です。
彼の面接練習をしていて、うまいなあと思ったのは、
「最近の気になるニュース」に対する回答です。
当時、トランプ氏が大統領選に出馬するというニュースが賑わっていた時期で、
面接練習をすると、100人に100人がこのニュースを取り上げていました。
この生徒もこのニュースを取り上げたのですが、
トランプ氏が大統領になった場合の日本のエネルギー問題についての持論まで
展開をして話をしてくれました。
「気になるニュース」が面接で聞かれる理由は、
時事に詳しいかを確認するのではなく、ニュースに関してどう考えられるかだと思います。
それが彼の場合は完璧でした。
あとここまで準備をやるのか…!と私が思ったことがあります。
面接官はその大学の学部の教授陣が担当をします。
それを見越し彼が何をしたかというと、
教授の顔と名前と研究内容を一致させる、ということです。
面接会場にいる教授が誰なのかを面接の場で瞬時に判断し、
その教授の顔を見ながら、「〇〇先生の元で勉強したいと考えています」と
話せるように準備していました。
大学側から見ても
共通テストの点数が足りていなかったとしても、
ぜひ来てほしいと思ってもらえる志望理由と面接の準備は彼はしていたと思います。
大学へ合格するための秘訣はそれまでにいかに準備を積むのかに尽きると思います。
それは志望理由や面接だけでなく、学力においても…です。
高3生は共通テストまであと残り50日を切りました。
そこまでにできる準備はまだまだありますよ。
3、高橋の各国つれづれ訪問記
高橋が過去に訪れた国を紹介するコーナーです。読んでも特に何の役にも立たないので読みたい人だけどうぞ(笑)。
第2回は中華人民共和国です!
首都:北京
最大都市:上海
面積:9,597,000平方キロ(世界第4位・日本のおよそ25倍)
人口:約14.02億人(世界第1位)
一言メモ:中国語は母国語としては世界で最も話されている言語です。
飛行機を使わずにユーラシア一周をしたときに、神戸から天津まで往復フェリーを使いました。なので、ユーラシア一周の最初と最後の訪問国が中国でした。(その間たった1年ちょっとだったのですが、中国の発展の度合いはすさまじく、ユーラシア一周して中国に戻って来たときにはまるで別の国のようになっていました。これではさすがに日本はかなわないな、と思いました。)
もちろん楽しい思い出もたくさんあるのですが、私の中では中国に関して妙に印象に残っている出来事がありまして、それは「床屋」です。
ある街を歩いていたときに、床屋が並んでいる通りを見つけました。日本を出発して2か月くらいで髪が伸びていたので、そのうちの1軒に入りました。もちろん中国で床屋に行くのはそのときが初めてでした。
店に入ると、制服(?)をビシッと着たとても美人なお姉さんが2人とおばさんがいました。おばさんは無愛想でしたが、お姉さんが非常にフレンドリーでニコニコ笑いながら対応してくれました(後で思うとニコニコ、というよりどこか可笑しそうに笑っていたのですが)。
床屋になんでこんなに美人のお姉さんがいるのかな、と少し不思議には思ったのですが、料金も高くなかったのでそのお姉さんに髪を切ってもらいました。
お世辞にも上手とは言えない切り方でしたが、別にこちらはただ短くしてくれればそれで良かったですし、何より美人のお姉さんに髪を切ってもらえたのでそれだけで十分満足でした。
切り終わったくらいのタイミングで別の客が入ってきました。40~50歳くらいのおっさんでした。
その客はもう1人のお姉さんと何か話をしていたのですが、なんとその後2人は手を取り合い、扉を開けて奥の部屋へ、、、。
ちらっと布団が敷いてあるのが見えました。そこで初めて「床屋」は表向きだけで実は性的なサービスを提供する店であったことを知りました。(通りが床屋だらけだったのも、お姉さんが妙になれなれしかったのも納得です。)
びっくりしつつも、もちろん私は床屋の代金だけ払って店を出ましたが(笑)。
後で他の日本人旅行者から、中国では性的サービスを提供する店は表向きは床屋であることを教えてもらいました。(ずっと前の話なので今はどうだか知りません。)
今ふと、「床屋」に「床」という漢字を使うのは、もしかして「そういう」理由だからか、と思ったのですが、、、調べてみたら全然違いました(笑)。店にたまたま「床の間」があったから「床の間のある店」→「床屋」だそうです。