高等部ブログ
リード通信第1号(2021年11月)
2023/02/22
リード予備校忠節校こんにちは。忠節校舎で英語を担当している高橋です。
忠節校舎独自の取り組みとして、毎月1日に「リード通信」というものを発行しています。
初回は2021年11月で、スタッフのほんの遊び心からスタートした企画なのですが、その後ずっと続いてまして、2023年2月で16回目となっています。
基本、忠節校舎の生徒の皆さん向けに書いているのですが、生徒からの反応はあまり(というかほとんど)ない一方(笑)、保護者様からはちょくちょく応援のコメントを頂いたりしています。
この度、とある事情により、バックナンバーをこちらのブログにアップすることにしました。週1くらいのペースでアップしていきます。(たぶん。)
今回は記念すべき第1回です。当時配信したものをそのままコピペします。記載された情報は当時のままですので、ご注意下さい。
忠節校限定! リード通信Vol. 1 (2021年11月号)
(なるべく)毎月1日送信。ただしいつまで続くかは??
1、今月の予定(省略)
2、今月のお話
リード忠節校のスタッフが持ち回りでいろいろな話をしていきます。今月の担当は高橋です。
先日、どこかの誰かが「北海道のコメが美味しくなったのは地球温暖化のおかげだ!」と言って叩かれていたようですね(笑)。
しかし、仮に地球温暖化によって北海道のコメが美味しくなったとしても、地球温暖化は人類が全力で解決していかなければいけない最重要課題であることには変わりがありません。そしてこの問題を解決するためにはCO2を排出しない次世代エネルギーの開発が欠かせません。
次世代エネルギーには太陽光、風力、バイオマスなどありますが、その中でも最有力なのは水素です。利用時にはCO2を一切排出しないだけでなく、燃料電池と組み合わせることで高いエネルギー効率を実現することができます。さらに、水素エネルギー開発は世界的にも日本がリードしている(多分数少ない)分野の1つです。
水素をエネルギーとして使用するためには、当然のことながらその場所まで水素を運ばないといけません。実際、現在のところ、燃料電池車(←水素を使用します)用に大都市を中心に全国で150ヵ所ほど水素ステーションがあったりします。
しかし、水素は700気圧程度で圧縮するか、マイナス252.9℃に冷却しないと液体にならないため、貯留や運搬に大きなコストがかかります。
この解決策として注目されているのがアンモニアです。
アンモニアは水素と違って液化しやすいため運搬が簡単なわけです。しかし、従来の方法ではアンモニアから水素を取り出すのに高コストでなおかつ環境にも悪かったため、アンモニアは全く実用的ではありませんでした。
さて、ここからがやっと本題なのですが、実はアンモニアから高純度水素を低コスト・低環境負荷で抽出する全く新しい装置を世界で初めて開発したのが、岐阜大学の神原信志教授です。
岐阜大学工学部化学・生命工学科物質科学コースに進むと、岐阜にいながらにして、彼の下で「人類を救う・地球を救う」ことになるかもしれない世界最先端の研究に携わることができるわけです。
ちなみに、アンモニアに関するもう1つの問題は、そもそも最初にアンモニアを合成する際に環境に大きな負荷がかかってしまうことでした。しかしこちらも東京大学の西林仁昭教授が低コストで環境にも優しい新しいアンモニア合成法を開発したそうで、将来のエネルギー革命はアンモニアが鍵を握っているのかもしれません。
私は今の高校生の皆さんがうらやましいです。もう先が見えてしまっている老いぼれの私と違って、皆さんの前には、きっと大変ではありますが間違いなくエキサイティングな未来があるからです。そしてそれは、たとえどの分野に進んでも、です。
、、、最後にどうでもいい話を1つ。岐阜大学の神原教授と共同で研究を行ったのは群馬県にある澤藤電機という会社です。このときの研究で特許を取っています。
私は神原教授の研究を知ってすぐ、「これからはアンモニアの時代だ!この会社は将来絶対に大きくなる!」と考え、この会社の株を買いました。でもその後株価は全然上がらず、塩漬け状態で現在も保有中です、、、。
3、おまけ(高橋の世界各国つれづれ訪問記)
高橋が過去に訪れた国を紹介するコーナーです。読んでも特に何の役にも立たないので読みたい人だけどうぞ(笑)。第1回はトルコ共和国です!
首都:アンカラ
最大都市:イスタンブール(アジア大陸とヨーロッパ大陸にまたがる大都市。ローマ帝国の首都であり、当時はコンスタンティノープルという名前だった。その後ビザンチン帝国、オスマン帝国という世界史において超重要な大帝国の首都であった。)
面積:780,000平方キロ(日本のおよそ2倍)
人口:約8,200万人(日本のおよそ6割)
一言メモ:トルコ料理は世界3大料理の1つとされている(他はフランス料理と中華料理)。
トルコはユーラシア一周旅行をしていたときに、イランから入国しギリシアに抜けるまで2カ月ほど旅をしました。食べ物美味しい、人は皆親切(イスラム圏は旅人をもてなす文化があります)、見所もたくさんで個人的には本当に大好きな国の1つです。
東部のワンという町を散歩していたときに超絶かわいい女子高生2人組に話しかけられ、翌日その1人の家に招待されお母さんの家庭料理をごちそうになったのが一番の思い出です。
話しかけてくれたとき、私はひげボーボーの浮浪者みたいな恰好をしていたはずですが(笑)、なんで声をかけてくれたのか、神様に感謝です。(もちろん、次の日はひげも剃ってビシッとして訪問しました。)
大都会のイスタンブールでは旅人を狙った睡眠薬強盗がはやっていました。私は無事でしたが、ある日本人大学生は悲惨でした。
初海外のトルコ5日間旅行で、空港に着いたと同時に「親切そうなトルコ人」からお菓子をもらって食べたら昏倒し、身ぐるみはがされ意識が回復したのは3日後。日本領事館に保護された後、私が泊まっていたホテルに移ってきたのでした。コンタクト入れっぱなしで3日間眠りつづけたので、目が真っ赤に充血していました。
睡眠薬強盗については彼も知っていて、飲み物は気をつけていたそうですが、まさか食べ物に入っているとは思わなかったそうです。
次の日には日本に帰る、初の海外旅行は睡眠薬強盗にあっただけで終了、とのことだったので、あまりにかわいそうになりその日夕食をおごったのですが、今頃彼はどうしているだろうか?
でも誤解を恐れずに言うならば、このような出来事も含めて想定外のことが起こり、そして究極的にはそれを受け入れるしかないというのが海外旅行の1つの魅力だと思っています。