高等部ブログ
おすすめ本の紹介 田辺
2021/04/24
みなさん、はじめまして。高等部で国語を教えている田辺と申します。
高1の方はオンラインになりますが、6月から国語の授業を担当します。
5月に体験授業を行う予定なので、ぜひご参加ください。
これからは佳山先生だけでなく、私からもおすすめの本や勉強に立つ情報を発信していければと思います。
最初の今日は
自分が高校生の時に読んだ本で、印象に残っている本を紹介します。
宮本常一『忘れられた日本人』(岩波文庫)
「忘れられた日本人」とは、世間に知られていない偉人、政治・国家に影響を与えた人という意味ではなく、記録されることのなかった普通の人々 という意味です。
日本各地の村々を訪ねて、どのような暮らし・生き方をしているのかを取材し、書き記したのがこの本です。
長老たちがひたすら話し合いをして村の決定をする様子や、
あてもなくふらふらと旅して、その場その場で大工などの仕事をして生きてきた人の話などなど
この本を読む前までは、歴史を学ぶというときに、明治維新など教科書に書かれているようなことしか頭にありませんでしたが、
それ以上に、自分の祖父母や普通の人々(といってもいろいろな人がいますが)がどのように、何を考えて生きていたのかを知ることが
自分が生きていく上で大事なのではないか……などといろいろ考えたものです。
みなさん勉強や部活で忙しいかもしれませんが、ぜひいろいろな本を読んでみてください。
自分が経験してこなかった世界を知れて新しい夢ができるかもしれませんし、国語の成績もよくなります。
ほとんど本を読まないという人もいるかと思いますが、習慣がないだけで読んでみると面白いと思えるものがたくさんあるはずです。
みなさんの世界が広がるような本を紹介できればといいなと思いますので、今後もお楽しみに