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リード通信Vol.23バックナンバー

こんにちは。忠節校の高橋です。

 

国公立大学前期入試の結果が続々と出ています。忠節校舎でも岐阜大学医学部医学科の合格が出たり、となかなかすごい結果が続出しています。

 

もちろん、どの合格も本当に嬉しいのですが、昨日もらった報告で個人的に特に嬉しかった2つのケースをごく簡単に紹介します。

 

1つ目は高校時代運動部でリーダシップを発揮&ナイスガイなイケメンのY君です。彼は短期留学を経験して以来、英語を使って国際舞台で活躍したいという思いを強く持つようになり、広島大学教育学部多文化グローバル教育学系コースを受験し見事合格しました。

 

ちなみに、広島大学教育学部多文化グローバル教育学系コースは今年新設されたコースで、「専門科目は英語で授業を行う」というのが大きな特徴です。新しすぎるせいか、本日現在、広島大学の学部ページの「コース一覧」にすら載っていない、という「知る人ぞ知る」コースです。(←いや、さすがにこれはまずいでしょ、広島大学さん(笑)。)

 

個人的には、英語をモノにして世界を舞台に活躍したい、という生徒にとってはかなりお勧めのコースですね。

 

Y君のことが特に印象に残っている理由は、滑り止めだったはずの南山大学が全落ちだったからです。あのときはこちらも本当に気が気でなかったです、、、。昨日Y君が報告にして来てくれたときは、「嬉しい」というよりも「ほっとして」倒れそうになりました(笑)。

 

 

2つ目は、九州大学医学部保健学科放射線技術科学専攻に受かったM君です。彼は子供のときのある経験からずっと放射線技師を目指していました。

 

理科は物理と化学をを選択していましたが、物理が苦手だったこともあり、ずっと二次試験の理科が化学のみで受験可能な金沢大学を第一志望にしていました。

 

しかし、共通テストで予想以上に点数が伸び、金沢大学よりもかなりレベルの高い(しかし二次に物理がある)九州大学を受験することになりました。

 

当然、それまで物理の二次対策は全くと言っていいほどしていませんでした。しかし、本人のチャレンジ精神と保護者様のサポートのおかげで見事合格を勝ち取ってくれました。(もちろん、こちらも十分勝算あり、と思っていましたが。でもこれも「嬉しい」のはもちろんですが、「ほっとした」という方が強かったかもしれません。)

 

 

リード通信のバックナンバーを1つあげておきます。情報は掲載当時のものになるので、ご注意下さい。

 

 

※※※※※

 

忠節校限定! リード通信Vol. 23 (2023年9月号)
(なるべく)毎月1日送信。ただしいつまで続くかは??

 

1,今月のお話
1カ月以上前の話になりますが、山形県の米沢牛の産地では牛をシマウマ模様にペイントするというニュースを見てビックリしました。

 

シマウマならぬシマウシにする理由は、そうするとアブなどの吸血性の虫が牛に近寄らなくなるから、だそうです。(なぜ吸血昆虫が縞模様に近づかないのかはまだ分かっていません。)

 

シマウマの縞模様には吸血昆虫を防ぐ機能があることを発見した海外の研究をもとに、2019年に愛知県農業総合試験場が京都大学の共同研究を通じて、牛に対しても同様の効果が得られることを発見しました。

 

牛のストレス軽減になるためアニマルウェルフェアの観点からも有用ですし、牛白血病などの病気の防止にもつながるそうです。

 

(ニンゲンも縞模様にしたら蚊に刺されにくくなるのでしょうか?誰か実験してくれないだろうか(笑)。)

 

このように、ある動物が持つ機能やデザインを模倣して技術開発等に生かすことをバイオミミクリーと言います。

 

バイオミミクリーの具体例は無数に存在します。高橋が調べた中でいくつか面白いものを紹介すると:

 

1,カワセミの口ばしと新幹線
日本で有名なのはなんといってもカワセミの口ばしの性質を新幹線の車両先頭の形状に生かしたこと。これにより空気抵抗を30%も減らすことができました。

 

2,蚊の針を注射針に応用
蚊の針の先は先端部分がギザギザになっています。刺されても針と皮膚の接点が少ないため、人は痛みを感じにくくなっています。これを応用して痛くない注射針が開発されました。(株式会社ライトニックスと関西大学の共同研究)

 

3,クラゲを利用して森林作り
クラゲには非常に高い水分保持能力があり、9割以上が水分で出来ています。これを乾燥させてチップにして土壌に混ぜることで土壌の保水力を向上させることができることを愛媛大学の江崎次夫名誉教授らの研究グループが発見しました。

 

3つ目の研究は今後世界の3分の1を占める砂漠などの乾燥地帯の緑化へと繋がる可能性があります。地球を温暖化から救うのはクラゲかもしれませんね。

高橋

 

 

※※※※※

 

2、田辺の一冊 田辺の独断と偏見で本を紹介します。

 

ウィリアム・シェイクスピア『ハムレット』

 

文化祭では3年生は演劇をやるのがお決まりになっているようです。演じたり、それを見たりする楽しみを知る人も多いでしょう。

 

父を毒殺して王位を継いだ父の弟クローディアスに復讐する王子ハムレットの話。”To be, or not to be, that is the question. “というセリフが有名です。

 

世界的に最も有名な作品の一つといってよいと思いますが、戯曲を読むといろいろな疑問が生じます。
特に主人公ハムレットはいまいちよく分からない行動をします。復讐という使命を負いながらも、なかなか行動しようとしなかったり、かと思えば人をあっさり刺したり、恋人オフィーリアにひどい言葉を投げかけたり。狂ってしまったのか、狂ったふりをしているのか。

 

失敗作だという評価を下す人も多くいます。

 

しかし、この作品が400年以上、上演され続けてきたということは、確かに人々はこの作品の魅力を知っていたはずです。

 

ドーヴァ・ウィルソンという人物はこう書いています。

 

「ハムレットはその強大な肩にすら重すぎる悲劇的な重荷によろめいている偉大な英雄でり、ほとんど超人ですらある、という印象であり、~致命的な弱さに苦しみつつ、それと闘っている天才が、最後には解放であると同時に償いである破局にその弱さ故に巻き込まれる」

 

「この世の関節がはずれてしまったのだ。何の因果か、それを直す役目を押しつけられるとは。」
父の亡霊と出会い、復讐の使命を負ったハムレットは、宿命を欲しながら、一方で宿命から逃れようともする。自己の置かれた状況をはっきり意識しながら、自己の納得する行動をしたいと望む、それは現実の人間も同じではないではないか。

 

一見矛盾するよくわからないハムレットの行動こそが、実はこの作の魅力であり、人間の生き方につながっている、うまく言葉にできませんが、そんな気がします。

 

多様な解釈ができることこそが優れた作品であることを示しています。演劇に興味をもった人はぜひ読んでみてください。(本来なら舞台を見るべきなのでしょうが、私は見たことがありません。実際の舞台ではまた違った印象をうけるのでしょう。)

 

※※※※※

 

3,高橋の各国つれづれ訪問記

 

高橋が過去に訪れた国を紹介するコーナーです。読んでも特に何の役にも立たないので読みたい人だけどうぞ(笑)。今回はルクセンブルクです。

 

首都:ルクセンブルク
最大都市:ルクセンブルク(人口約13万人)
面積:約2,600平方キロ(愛知県の約半分)
人口:約63万人
一言メモ:「オランダ、ベルギー、ルクセンブルクの3か国を合わせてベネルクス三国」というのは中学校で習いますね。意外に知られていないが実は世界一リッチな国(一人当たりの名目GDPランキングが世界一位)。

 

 

パリを朝9時に出た列車は12時過ぎにルクセンブルクに到着しました。

 

情報を集めるために駅のツーリストインフォに行ったら、昼休憩中らしく閉まっていました。同じ列車に乗っていたらしい日本人女子2人組もいて、「困ったね、、、」という声が聞こえてきたので、声を掛けてみると、、、。

 

(多分留学で)パリに住んでいらっしゃるお嬢様お二人だったらしく、「あなた私たちのお仲間ではないわよ」オーラを全く隠そうともせずに、ヒゲずらの私を「いかにも不潔なもの」という感じで非常に冷たい対応をして頂いたのが妙に印象に残っています。

 

彼女たちに腹を立てたということは全くありません。事実、半分浮浪者くらいの格好はしていたので(笑)、彼女たちの反応もまあごもっとも、と思いました。

 

むしろ、「傍から見たら確かにオレ浮浪者だよな~」と実感できて、それがむしろ「ここまで長旅をしてきた自分への勲章」ような気がして、変に誇らしげな気持ちになったのでした。

 

彼女たちから離れて、宿を探すために旧市街に向かいます。

 

新市街から旧市街へは深い渓谷を渡る大きな石橋がかかっているのですが、この橋のカッコ良さにはかなり衝撃を受けました。

 

新市街から来ると、橋の向こうの旧市街がまるで中世の要塞都市のようにそびえています。(事実、かつては要塞でした。)

 

この橋の上から見渡した渓谷や要塞のような街並みこそが私にとっての「ルクセンブルク」です。(ルクセンブルクの旧市街は世界遺産に登録されています。)

さらに

詳しく知りたい方はコチラから!

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