高等部ブログ
「しっかりと」をめぐる議論@忠節校
2021/11/03
こんにちは。忠節校の日比野です。
マナビスにはアドバイスタイムという仕組みがあります。
アドバイスタイムとは講座を受講するたびに行う、理解度を確認する10分程度のプチ面談のことです。
私はマナビスでもっとも優れている仕組みを一つ挙げてと言われたら、
(多すぎて選べないけれど、、、笑)アドバイスタイムを挙げます。
その理由は講座の理解度を確認するのに人の手を介しているからです。
たぶん他の映像授業では講座の理解度の確認に人の手を介するシステムは無いんじゃないかと記憶しています。
そんなアドバイスタイムで最近印象的な生徒がいたので紹介します。
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彼は文学部志望の男子生徒で史学を学びたく、大戦中の人々の心理に興味があるとのこと。
(個人的に彼には哲学も向いているんじゃないかなあと思っています。
フランスの現代哲学者ミシェル・フーコーが戦地に赴いた際に哲学の無力さに気づき、
晩年の思想を大きく転換する過程など特に興味をもってくれるのでは、と考えています。)
彼は学力も高いのですが、アドバイスタイム中によく
「『しっかりと』英文を読みたいです」
「『しっかりと』計算ミスに気をつけていきたいです」
と、「しっかりと」という言葉が出てきます。
この「しっかりと」という言葉。
生徒は本当に気をつけようと思って使ってくれているのですが、
具体的に行動に移せるような言葉に変換できないと実際に改善することはできません。
私はこういった「しっかりと」とか「覚えたいです」といった言葉にはツッコミを入れるようにしています。
ちなみにこの生徒とアドバイスタイムで話す中で、
「『しっかりと』英文を読みたいです」は
「単語と熟語の暗記を習慣化したうえで、単語・熟語・構文に忠実に読み進めて意訳をしすぎない」
「『しっかりと』計算ミスに気をつけていきたいです」は
「問題の余白を雑に使わず、計画的に整然と途中式を書いて計算ミスがあったときに戻りやすくする」
に変換できました☆
これならすべきことがはっきりしますね!
この生徒とは、ついつい「しっかりと」を使用してしまったときにお互いニヤッとするようになりました笑
映像授業の内容がどれだけ優れていてもそれに対する取り組み方がズレていれば、
受験が終わるころには大きな力の差につながってしまいます。
忠節校ではこのアドバイスタイムを圧倒的な教務力をもつスタッフが対応するので、
「受けただけ」では終わらせません☆
リード予備校・河合塾マナビス忠節校 日比野仁哉