高等部ブログ
読書感想文にこの本を@リード予備校
2021/07/13
こんばんは、リード予備校の佳山です。
高1・2年生で理系、物理選択者は是非この本を読書感想文に
久々に当たりの科学者の本を見つけました☆ 更科 功さんの本を読んだ時以上の分かりやすさと面白さです。
この大栗先生の本は全て読みたいと思っておりますので、ちょくちょく紹介していきます☆
著者:大栗博司 新書なので分量も多くなく、かなり分かりやすい本です。本当は物理単元「万有引力」が終わってからがいいんですが。
皆さんが物理基礎・物理で習う力学はニュートン力学です。 ニュートン力学では時間と空間を普遍としていまして、説明できる自然現象はたくさんあるのですが、どうしても説明できない現象もありました。 そこで時間と空間は対象物の速度によって変化するとした相対性理論が登場し、ニュートン力学で説明できないことが説明できるようになりました。 それでも、説明できなことはたくさんありまして、新たな理論を生み出しては、今までの理論と統合するということを繰り返してきます。
この本を読むと、科学の歴史を俯瞰してみることができますので、物理学を学ぶ姿勢が変わる、学ぶ目的が少し理解できると期待できます。
全般的に非常に分かりやすいんですが、まだ高校物理をちゃんと習っていないと分からないこともあります。その時は読み飛ばしても、大筋は分かりますので、是非チャレンジしましょう!! 問題を解くわけではないので、完全に理解できなくても良いです。 著者が伝えたいところを何となくでも分かれば、物理学への印象が変わります☆
重力の不思議から、相対性理論、量子力学、超弦理論へ。 ???な感じですが、読んでみたら何となく、物理がどの方向に向かっているのか分かります。
本書より引用
科学を学ぶときに、その歴史を知ることは役に立ちます。科学は、自分たちの住むこの世界のことを知るために、人類が数千年かけて試行錯誤をしながら積み重ねてきたアイデアの宝庫です。先人たちの努力の奇跡を知ることで、科学に対する矮小化された見方から解き放たれ、現在の研究をこの大きな流れの中に位置づけることができるようになります。