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【中学文法で完全理解】「ら抜き言葉」の正しい使い方とは?「浴びれない?浴びられない?」を文法的に解説!
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2025/10/16
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「雨の日は日光を浴びれない?浴びられない?」
ふとした瞬間に迷う日本語の表現、それが「ら抜き言葉」です。「走る」→「走れない」は迷わないのに、「食べる」→「食べれない」と言うべきか「食べられない」と言うべきか、どちらが正しいのだろう…?と悩んだ経験はありませんか?
この「ら抜き言葉」は、日常会話で広く使われていますが、ビジネスシーンや公の文書では不適切とされることがあります。特に社会に出てからは、正しい日本語を使う能力が求められる場面が増えてきます。
なぜ「ら抜き言葉」は発生するのか?
実は、「ら抜き言葉」を正しく理解する鍵は、**中学文法で習う助動詞「れる・られる」**にあります。
「れる」「られる」は、主に以下の4つの意味で使われます。
- 可能(〜できる)
- 受身(〜される)
- 自発(自然と〜される)
- 尊敬(〜なさる)
このうち、「ら抜き言葉」は**「可能」の意味を表す際**に発生します。
「ら抜き言葉」の文法的解釈のポイント
日本語の動詞は、「五段活用」「上一段活用」「下一段活用」「カ行変格活用」「サ行変格活用」の5つに分類されます。この活用形と「れる・られる」の接続に注目すると、どちらが正しい表現かが見えてきます。
一段活用の動詞は、「可能」の意味を表すときに「られる」をつけますが、ここで「ら」を抜いて「れる」をつけてしまうのが、いわゆる「ら抜き言葉」です。
「浴びる」の正しい形は?
「浴びる」は「上一段活用」の動詞です。
したがって、可能の意味で使う正しい表現は「浴びられない」(※打消しの場合)となります。
- 「浴びる」+「られる」(可能の助動詞)+「ない」(打消しの助動詞)=「浴びられない」
雨の日で日光を浴びることができない場合は、「今日は雨なので、日光を浴びられないな」が文法的に正しい表現です。