高等部ブログ
冬休み開始 高1・2向けおススメ本@忠節
2020/01/30
こんにちは、高等部忠節校舎の佳山です。
岐阜高、岐阜北高ともに明日から冬休みとなります。
高1・高2生には、このような期間に本を読んでほしいので、2冊ほど紹介いたします☆
「この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた」
ルイス・ダートネル
河出書房新社
『これは文明起動のための青写真だ。しかし、これはまた僕ら自身の文明の基礎に関する入門書でもある』(「序章」より引用)
『個々の人間としては、食料や住居、衣服、医薬品、材料となるものあるいは生存に欠かせない物質の生産について、その初歩的なことですら僕らは唖然とするほど知らない。』(「序章」より引用)
高校生の皆さんでしたら、今放映されている「Dr.STONE(ドクターストーン)」というアニメをしっていますでしょうか?
突如、人間が石化して、数万年後に石化した人間の一部(主人公たち)が目覚め、天才的な主人公が人間文明を再構築していく物語です。
少しみたことがあり、なかなか面白いなぁと思いますが、どんなに天才的な人間でも、様々な分野の文明技術を、自然から再構築することは不可能になります。理論や知識をもっており、設計図がかけたとしても、それを実現する技術がなければ何も生み出すことができません。
この本を読むことで、科学文明の奥深さをしりつつ、科学文明・技術に対する印象がいい意味で変わると思います。理系の人なら読んでみてください。 お気に入りの本になること間違いなしです。
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2冊目 文系の生徒向け(理系も)
「FACT FULNESS(ファクトフルネス)」
ハンス・ロスリング
日経BP社
『ここ数十年間、わたしは年全もの人々に、貧困、人口、教育、エネルギーなど政界にまつわる数多くの質問をしてきた。医学生、大学教授、科学者、企業の役員、ジャーナリスト、政治家― ほとんどみんなが間違えた。みんなが同じ勘違いをしている。本書は、事実に基づく世界の見方を教え、とんでもない勘違いを観察し、学んだことをまとめた一冊だ。事実に基づいて世界を見られれば、人生の役に立つし、ストレスが減り、気分も軽くなってくる。』(本文引用)
では、本書に紹介されている問題です。13題の中から2題紹介します
問題1.15歳未満の子供は、現在世界に約20億人います。国連の予測によると、2100年に子供の数は約何人になるでしょうか?
A.40億人 B30億人 C20億人
問題2.世界中の1歳児の中で、なんらかの病気に対して予防接種を受けている子供はどのくらいいるでしょう?
A20% B50% C80%
答えは、問題1がCの20億人、問題2がCの80%
2題ともに正解できた方は少ないのでしょうか? 現在、子供の数は減少傾向にあります。貧困層の割合が少なくなり、子供を労働力として生む必要性がなくなり続けていることが大きな要因だそうです。人口が増えるのは、世界全体で所得が増え、病気による死亡、天災による死亡が減り続けおり、主に大人の数が増えるので人口増となります。2100年以降は全世界で人口は増えず、もしかすると減っていくステージになるかもしれません。
人口爆発、自然災害、貧困や難民、多くのニュースを見たり聞いたりしていますので、それと違う印象を持つと思います。
現実で起きていることと、学校で習ったことやニュースで見聞きしていることとなぜ違うのか。正しい情報を取得するかどうかだけではなく、人の思考の性質まで踏み込んで、世界を正しく見る習慣について言及しています。
この本を読むことで、正しいデータの見方や取得の仕方だけでなく、現在の世界がどうなっているのかを知るいい機会になります☆ 文系の生徒におススメです☆
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すずちゃんに、クリスマスプレゼントしました☆